Asian Workshop on Speech Science and Technology に行って来た

招待講演だけ聴いて帰って来ました。
http://www.ieice.org/iss/sp/eng/workshop/sp-h-asian.htm

個人的にはMicrosoft Research Asiaの人のプレゼンがPowerPoint 2007でトラブっていたのが面白かったなぁ。
いや、内容は凄かったですよ。やっぱり、世界のMSって感じの内容でした。言語毎の音声認識率って視点は日本にいると、なかなか気づかないからね。

それはそれとして、お隣の国、韓国の音声認識事情。KAISTの人の招待講演を聞いた。
どうも、韓国は軍事関係と携帯関連(サムソン)が音声認識のスポンサーとしては有力とのこと。ここら辺が日本とは異なる事情ですね。
日本でも905iに分散音声認識(DSR)が乗ったってのはホットトピックだけど、これでARPUが伸びるかどうか、ってのは今のところ市場に委ねられていてまだわからない。
個人的にもFOMAを持っていないので、使うことが出来ない。インセンティブ制がなくなったのと同じタイミングで携帯電話に乗ったってのはタイミング的に悪かったなぁ。。。

ところで、日本で音声認識だと脳トレTalkmanなどのゲーム関係や、電子カルテがアプリケーションとしては広く知られているけど、世界的に見ると圧倒的に軍事関連の応用が多い。
それは英語のWikipediaの音声認識のページで、Militaryの項が多いことからも伺える。DARPAのGALEプロジェクトについても英語、アラビア語、中国語を対象としたものが多く、日本語は完全おいてけぼり。
英語圏の人の感覚だと、技術研究開発としては中国を押さえておけば、日本はほとんど同じだろう、ってな感覚なんじゃないかと邪推します。なんせ、形態素解析って技術が必要な言語って稀有だからね。
#そういや、アラビア語って形態素解析あるんだろうか。。。

そういう意味で百度の日本進出は興味深いんだけど、、、今のところ成功したって噂を聞かない。

個人的には和歌山大学の河原先生の招待講演には心から感動しました。Ph.D取ったのは俺が生まれる前なんだなぁ。。。若手として頑張りたいと思います。