プーケット旅行二日目

2月27日、8時に朝食をとった後、昨日の現地ツアー代理店に面白いところなどを相談する。事前にガイドブックで、バンジージャンプウェイクボード、ダイビングができることを知っていたので、そのことについて相談する。その結果、今日の予定はパトンビーチでパラセーリングをやり、その後日本人のビーチボーイの方に、バンジージャンプウェイクボードに連れて行ってもらうことにした。
結構長く相談していたため、ちょっと遅めの11時30分頃パトンビーチに行く。ここで、日本人のJINさんという方に出会う。マリンスポーツで水上ボートがノーライセンスで出来ると勧めてきたが、事故った時の補償額が高くなることがあると、ホテルまで送迎してくれたガイドの人が言っていたのでやめておいた。パラセーリングを江尻を除いて一人600バーツでやる。高さは大体10メートルくらいのところまで上がり、非常に爽快だった。飛んでいる時間は5分くらい。最後に巡査*1が、飛んですぐにパラシュートの紐が切れて海に落ちるというハプニングに見舞われる。これからのバンジージャンプを暗示しているのでは、と不安になる。
その後、トラックの荷台に乗ってバンジージャンプの会場へ。山間の渓谷みたいなところを想像していたら、普通に開けた所のちょっと大き目の池の近くに60メートルまで上がるクレーンがあるだけの場所に来る。設備はすごい簡易的なのに高さだけは本格的。Kita-Cが、後の順番だとびびるので最初の順番にして欲しいと希望してくる。ほかの順番はじゃんけんで決めた結果、Kita-C、細川、私、雪浦、江尻、巡査の順番になる。Kita-Cがクレーンで上り始めた時は、遂に始まっちゃったかという少々ヘコんだ気持ちだったが、それ以上にヘコんだのは一部始終を動画で撮ってやろうと構え始めている間にあっさりとKita-Cが飛んじゃったこと。この段階でこの後の人間は、上った後躊躇して飛ばずにクレーンで降りるという選択肢はなくなってしまった。その後細川が飛んで、遂に自分の番になる。60メートル地点までクレーンでゆっくりあがるのだが、まだ上がるのか、まだ上がるのかと思う。それでいて、上りのクレーンが止まっちゃうと、止まっちゃったかという感じである。クレーンで上がっている間に、飛ぶときの注意をレクチャーされる。特にジャンプして頭から落ちろという指示を受ける。バンジージャンプは足にひもをくくりつけるので、飛んだあとは基本的に頭が下になるので、そのことをイメージして飛ばなくてはいけないのだ。いざ、自分がクレーンのへりに立つとあまりの高さに足がすくむ。「下を見るな、遠くの山を見ろ」といわれるがそんなん無理。しかも、あまり心の準備が出来ていないうちに「スリー、ツー、ワン」といい始める。「バンジー」と言われた瞬間、飛び出そうと腕に力が入る。しかし、飛び出す足がそれを許さない。「OK,OK」と一回現地スタッフに告げた後、一回深呼吸をする。もう一回「OK!」とスタッフに言って、「スリー、ツー、ワン、バンジー」で飛び出した。しかし!間違って足から飛び降りてしまう。微妙な躊躇が頭から落ちることを忘れさせたのだが、飛び降りた瞬間「やべ」と小声で言ってしまう。その後、どんな体勢で落ちるんだろうととてつもなく不安になる。半分くらいまで落ちた所で(推測)いきなりガクンと体の向きが上下逆になる。ああ、こうなるんだーと思っていたら、体がグルグル回転し始める。バンジーのゴムが伸びきって、また元に戻る段階で自分の体の向きが逆になる。もはや、足で繋がれた糸でグルグルまわされる人形状態。自分の意思とは無関係に体が回転するうち、頭に血がすごい昇っているのがわかる。しかしどうしようもない。ある程度落ち着いたところで、池の桟橋からスタッフが長い棒を差し出してくれるので、それをさかさまの状態でつかんで回収される。回収された後、目がすごく回っていて平衡感覚がおかしかった。友達は、バンジーはすごい気持ちいいと言っていた。その感覚には同意だが、同時にバンジーは気持ち悪いものだなと思った。
その後、JINさんと一緒にトゥクトゥクというタイの小型バスでウェイクボードができる場所へ向かう。移動中、狭くゆれるトゥクトゥクで酔ってしまう。周りがバンジーを終えてテンションが上がっている中、一人テンションが非常に低い私であった。しばらくして、ウェイクボードが出来る湖がある場所に着いた。ウェイクボードは、簡単に言うと水の上でやるスノボである。電線のようにワイヤーが張ってあって、そのワイヤーの上を針金が速い速度で移動している。その針金に手綱を引っ掛けて、引っ張ってもらう仕組みである。走るコースは長方形である。上達を図る度合いとして、とりあえず走れる(レベル1)、最初のカーブを曲がれる(レベル2)、一周できる(レベル3)、といった感じである。「一周できたらビールおごってあげるよ」とJINさんに言われ、みんな張り切ったのだが、結局最初のカーブを曲がれたのは雪浦一人だけ。自分にいたっては、最初のカーブまでの半分の距離も走っていなかったんじゃなかろうか(つまりレベル1未満)。人が並んでいたのと、貸し出しボードの数が少なかったのもあって1時間30分くらいやったけど回数多く滑れなかった気がするのが残念である。途中、地元の人が「センセイ」と呼ぶタイで一番うまいという人が滑っていたけど、非常に高い一回転ジャンプをやっていてダイナミックな滑りを見せてくれた。その人がジャンプをやると、地元の人が興奮気味に「メチャスゴイ!」って言うし。確かにジャンプはすごいけど、あんたの日本語もスゴイヨ・・・。
最初、ウェイクボードは海でやろうかと言っていたのだけど、湖でやったほうが断然良い。海は波があるので難しいってのもあるけど、スタートの時にボード全体が水の中に沈んでいると、水の抵抗でうまくスタート出来ない。うまくなって筋肉もつけば腕力で強引にスタートすることも出来るだろうけど、海でウェイクボードを始めるというのはオススメできません。
その後、トゥクトゥクでホテルに戻り、プーケットファンタシーショーを見に行く。"Fantasy"(ファンタジー)ではなく、"FantaSea"(ファンタシー)というのがポイント。ファンタシーショーは象がたくさん出てくる民族的な踊りと、空中ブランコやマジックといった娯楽的なものが交互に行われるショーだった。踊りのショーはカマラ王国というタイの幻想神話がベースになっているらしい*2。戦いのシーンでは、火や火薬を使った派手な演出や、多くの象芸などあって、非常に楽しめた。自分はずっと起きて見ていたけど、今日一日バンジージャンプウェイクボードで疲れていたので、寝ていた人も多かったみたいです。
ショーが終わってホテルに戻ったら夜11時。明日はピピ島ツアーで朝7時10分に出発しなければいけないので、早々に寝ることとする。二日目終了。

*1:友人のあだ名

*2:ここの1月15日分参照