監督不在という異常事態はなぜ起こったか。

http://number.goo.ne.jp/others/column/20040811.html
要は、長嶋ジャパンのことなんですけど、すごいいいこと言っている。マスコミ各社が長嶋さんに「アテネの監督はいいですから、脳梗塞のリハビリに集中してください」と言えないのはこういうことか。
普通に考えて8月に入って「3」が不自由な右手でやっと書けるという人が、アテネにいけるわけがない。こんなのは医者の見解からしたら、脳梗塞で倒れた時点でわかりそうなもんだろう。それを「驚異的な回復力」とかふざけた見出しつけて、長嶋のアテネ行きを煽り続ける行為にマスコミは責任を感じないのだろうか。
あと、今後の功績は全て長嶋一茂の感動秘話にすりかわってしまいそうだ。中畑コーチがいくら頑張っても、多分中畑は評価されないだろう。
でも、これは、マスコミのせいばかりではなく、日本人の長嶋さん好きにも由来している。日本人は一つの方向に一斉に行きがちな民族である。つまり、「長嶋さん、頑張ってアテネで指揮を取ってください!」という押し付けの感動に、思考停止して諸手を挙げて賛成しているというこの状況。「いや、アテネはもう無理だから、リハビリしてよ」という反対の意見を唱えることがはばかられそうなこの雰囲気。太平洋戦争時代の「天皇陛下万歳」と根本は変わってないよ。多分。