ロボッツ

http://www.foxjapan.com/movies/robots/
本当は魁!クロマティ高校 THE MOVIEを見たかったんだけど、朝早くと夜の会しかないので、変わりにロボッツを見ました。
秀逸なデキだと思います。
作中のロボットはブリキのおもちゃという感じで、いわゆる日本人が連想するロボットとは違う。食べ物がねじだったり、オイルを飲んだりとロボットらしい表現になってはいるが、形成されている世界は人間社会そのものにかなり近い。
端的に言えば、皿洗いのしがない家に生まれたロドニーが、発明家としてやりたいことを実現するため上京するという話、それに対するのは、金儲けのために貧乏なロボットを切り捨てる大企業の社長ラチェット。まぁ、夢vs権力って感じの勧善懲悪系の話です。
子供向けの話だが、マトリックススターウォーズ、サウンドオブミュージック、マイケルジャクソンのムーンウォーク等をモチーフにしたと思われるシーンが盛りだくさんで、親の世代のハートもがっちりキャッチ。一瞬だがブリトニーのBABY ONE MORE TIMEも流れていた。完全に親の世代向けのシーンだって(笑)。
これらのパロディやギャグの入れ方はかなりうまいと思った。日本とアメリカの文化の違いなども感じさせない。日本語吹き替え版を手がけた人が優秀だったのかな?
映画の最初の方に「子供を作る作業が楽しいのよ」なんてドキッとするセリフもあったりして、タダの子供向けに終わっていない仕掛けが満載でございます。

で、この映画を見て思ったのは、この手のCG技術アニメではCG技術が凄いのは当たり前になっていて、どういう演出を盛り込むかという一つ先のステージの見せ方になっている。個人的にはいわゆる「CGクサさ」をあまり感じなかった。CG技術が嫌みになっていない、という表現がピッタリくる。
これくらいのレベルのCG映画が当たり前となって育った子供達はどういう風になっていくんだろうなぁ、と思いました。