任天堂社長の東京ゲームショウの基調講演

http://www.irwebcasting.com/050916/02/eec05e89e7/main/index_hi.htm
1ヶ月ほど前のネタですが、今日初めて見ました。
任天堂社長による任天堂のゲーム人口拡大の取り組みについて講演しています。主にはNintendo DSと2006年に発売されるレボリューションについてです。講演自体は48分と長めです。
任天堂社長の基調講演は前山内社長の時から、マイコンBASICマガジンなどで読んでいましたが、家に居ながらにして東京ゲームショウと全く同じ基調講演が見られるようになったんですね。いい時代になったもんです。
スライドを使った講演の形式ですが、岩田社長のムービーとスライドが一覧できるので、違和感なく講演を聞くことが出来ます。うーむ、これはこれで凄い。
個人的な意見ではあるが、PSPよりもNintendo DSに心引かれる。周辺の人はNintendo DSは液晶が汚いとかデザイン的にいけてない、などの理由でPSPを好む人が多いのだが、今まで出来るゲームとは、体験と質が違うという一点においてNintendo DSが好きである。まぁ、家電的要素だったらPSPが勝っている気もしますが、、、(ロケーションフリーTVとか)
講演中ではゲーム人口拡大のために、今までとアプローチを推し進めただけではダメだ、というメッセージが色濃く出ている。最近のゲームは非常に複雑であると感じる自分にとっても、このメッセージにはうなづくものがあった。事実、最近自分が好んでやるのは音ゲーテトリス等のルールが直感的にわかるゲームだけである。
イノベーションのジレンマ」という本に「持続的イノベーション」と「破壊的イノベーション」という言葉があるが、PSPPS3を「持続的イノベーション」とするなら、Nintendo DSとレボリューションは「破壊的イノベーション」である。「破壊的イノベーション」は過去の技術を必要とする顧客とは、別の新規顧客に訴求するため、大企業ではこれを成し遂げるのは難しいとされている。が、これを成し遂げてしまう任天堂は本当に凄いと思う。
肥大化し複雑化し、開発コストが上昇するしかなかったゲーム業界に一石を投じたのが、過去の王者の任天堂だったというのは皮肉だな、と思った。
関係ないが、講演中のビデオに堀井雄二が出てくるのだが、微妙にそっちの人っぽいしゃべり方をする人だとは思わなかった。。。