Google = 政府 論

Googleは「政府」になるつもりかもしれない
http://d.hatena.ne.jp/ryozo18/20080416/1208334905#20080416fn1

700MHz帯の電波利権を例に、Google=政府論を展開しているエントリ、なかなか興味深く読めた。

ただ、タイトルを見ると、実はGoogleのミッションって「仮の世界政府」からスタートしているってのは「ウェブ進化論」の梅田氏が書いている通りなんだよね。



「世界政府っていうものが仮にあるとして、そこで開発しなければならないはずのシステムは全部グーグルで作ろう。それがグーグル開発陣に与えられているミッションなんだよね」
 グーグルに勤める友人は私にこう言った。恐ろしいことを考えているんだなぁと思ったが、目が澄み切っている彼らは、こういうことで冗談は言わない。

これが徐々に現実味を帯びてきているから恐ろしい。「世界政府っていうものが仮にあるとして」っていう前提条件がかなりおかしいんだけど、それを徐々に実現してしまっているGoogleは本当に恐ろしい。だから、わざわざスローガンに"Don't be evil."を挙げているんだろうけどね。

でも日本人として、敗戦を機に「良い戦争が悪い戦争ということになった」という歴史を学ぶにつけ、「世の中全体が一つの方向に向かうことの危険性」というのは常々意識しているのだが、ことGoogleに限って言えば、使い勝手がものすごく良いので、Google中毒にならざるを得ない。危ないと思っていつつもGoogleを使ってしまう。最近はYahoogle!とか使うようになったけどメールサービスはあいかわらずGmail中心だし、研究室もGoogle AppsGoogle Sitesを使っている。

Googleノートブックにしても、お笑い芸人のネタ帳がGoogleに見られているようなもので、本当に重要なネタだったら書くべきじゃないんだろうけど、ネットにメモが置いてあることの利便性ってのは捨てがたい。また、Googleのサービスを利用することで、OSの再インストール時に、昔ほど気を使わなくなったのも確かだ。メールや重要なファイルやブックマークのバックアップとかね。

で、まぁ、Googleが世界政府に本当になっていくってのは、色んな意味でそうなんだろうなぁ、とは思うけど、Googleのカウンターパートが早く現れないかなぁ、と思っているのも事実。検索系で言えばmixi検索エンジンを自前で持っているのは良いことだと思うし、日本としてはgooを運営するNTTレゾナントにもっと頑張って欲しいところなんだけど。。。

Yahoo! Japanと日本の情報系教授の人達が文科省の情報爆発プロジェクトで「産学連携2.0」と称して、うまくやっていっている(ように見える)のをNTTはどう思っているのか、小一時間問い詰めたい