日経ビジネス 7/5号 「良い病院ランキング」

私が通っている病院は10位でした。
医者の視点と患者の視点と経営の視点から、総合的にランキングを付けている。しかし、経営の視点から病院を斬るというのはかなり弱かったようだ。経営については、医者不足(id:shibacho:20040705#p1)とか他の要因が大きいのだろうか?
色々なことがあげられていたが、やはり一番重要なことは「コミュニケーション」だと思う。患者と主治医のコミュニケーション、医者と看護師のコミュニケーション、医療陣と経営陣のコミュニケーション、これらがきちんと行われている病院ほどいいということなのだろう。
最近、とあることから医者の読影時の音声を聞く機会があったのだが、あれを聞くと医者は患者を人格を持った人間としてみていないことが良くわかる。これは悪いことではなくて、医者に求められることは病理の結果とか、臓器の所見などを冷静に見る目というのが重要であると思う。しかし、それが行き過ぎると、目の前の患者を自分のやり方(自分がいつもやっている治療法)で治るかどうか、ということしか興味がいかなくなってしまう。すると、色々な治療の選択肢を提示して患者に選ばせることをしない医者になってしまう。('A`)マンドクセってやつである。
その点が医師と患者へのアンケート結果から良くわかる。医師は一番重要だと思うことは「優秀な医師がいる」ことであり、患者が一番重要だと思うことは「患者への説明が丁寧である」ということである。特に、患者が重視している点は、医者の意識としては著しく低い。これは、大病院の医者というのは、患者を人格を持った一人の人間として見ない傾向があるんじゃないか、というのを表していると思う。
無論、全ての責任が医者にあるとは思わない。自分の都合ばかり気にしていて、医者の話をまったく聞かない患者も中にはいるからだ。お互いが相手の話を聞く姿勢が重要である(日経ビジネスの記事中にもそれは書いてある)。
一つだけいえることは、「先生にお任せします」、これだけは絶対にやってはいけないということだ。今は、インターネットがあるのでいくらでも自分の病気について調べることが出来るし、治療法の選択肢について調べることも出来る。よく勉強している患者には、医者の側も真剣に説明するとのことである。自分の身は自分で守ろう!