音楽配信事業の現状と課題に関する説明会

NTTコミュニケーションズOCN MUSIC STOREに関連してのものらしい。
そこで、興味深い話があったので引用。

星名氏はiTunes Music Storeの成功要因として、iPodという強力なデバイスの存在、メジャーレーベルをほぼ網羅した品揃え、1曲99セントという低価格、ゆるやかなDRMなどを挙げた。特にDRMについては、iTunes Music StoreではiPodへの転送回数は無制限、CD-Rへの書き込みも可能、PC間でのコピーも5台まで可能となっており、現在の国内の音楽配信サービスと比較してかなりゆるやかな制限となっている点が、ユーザーに支持されたのではないかと分析した。

要は、iTunesはガチガチでないゆるゆるの著作権管理によって成功したのではないかと見る向きがあるようだ。ちなみに、DRMはDigital Rights Managementといって、デジタルコンテンツの著作権を管理する仕組みのことですね*1
自分はiPodではなく、iRiveriHP-140を使っている。理由はMP3をWindowsエクスプローラで直接転送出来て普通のハードディスクとしても使える手軽さがあったからだ。つまり著作権管理は無いに等しい。具体的に見ていないのだが東芝GIGABEATは、予め音楽ファイルを暗号化する必要があるらしいのでやめた。以前使っていた携帯電話、SH-52のミュージックプレーヤもこの形式だった。暗号化するのは、時間が結構かかるし手間である。なんで、自分で所有している音楽なのにこんな面倒な手続きを踏まなくてはいけないのかと思う。
さて、日本の音楽配信サービスもゆるゆるの著作権管理になるかと思いきや、

質疑応答では、日本の音楽配信サービスはDRMの制限がきついが、iTunesのようにゆるやかなDRMでの提供はできないのかという質問については、山崎氏はDRMは当然必要なものではあるが、ガチガチにしてしまえば利用者には支持されず、現状では楽曲を提供する側と利用者の双方が納得できる点はどこにあるのかを探っている段階だという見解を示した。また、米国ではフェアユースの考え方が根付いているために、CD-Rメディアへの書き込みなどもゆるやかになっているが、日本では現時点ではこうしたバックアップを認めるスタンスにはないとした。

うーん微妙。著作権管理のJASRACCCCDの先鋒であるAvexなどに、ガチガチの著作権管理にしろと押し切られるんじゃないかな。
しかし、こういう問題を語るときに肝心の歌手が意見表明しないのはすごい不思議である。

*1:まだ自分は利用したことないけど