弾幕系シューティングの魅力

スターソルジャーの話が出たので、シューティング(以下STG)ついでにもう一本行きましょう。
弾幕をgooの辞書で調べると次のように出てくる。

だんまく【弾幕
多くの弾丸が幕のようにすき間なく飛んでくること。
「―をぬって走る」「―射撃」

自分は、怒首領蜂に代表されるような弾幕系シューティングが好きだ。怒首領蜂は1997年に出た(多分)ゲームなので、それから8年も立っている*1。では、今の弾幕シューティングはどこまで進化したかというと、虫姫さまウルトラモードALLクリア動画(14分程度)を見て欲しい。
http://super-play.net/item/30
5面〜最終ボスのプレイとエンディングが含まれている。もっと、高画質の動画もあったようだが、容量が大きいせいかなくなってしまった。エンディングの文字が読めないのが激しく惜しい*2。最初から見ると飽きるって人は8:30分くらいから始まる最終真ボスの最終弾幕だけでも見て欲しい。今までは弾が「撃たれる」って感じだったが、この最終弾幕に関しては弾が「染み出す」という感覚に近い。何回か死んでいるものの、ノーコンテニューで最終弾幕をよけきっているのが恐ろしい。まさに、人類 vs 開発者だ。
ちなみに、動画を見るソフトとしては、左に90度回転できるHamanaというソフトが良い。
CAVEはメインとなるゲームではあまり稼がずに、キャラクターを使って、そのサイドビジネスである携帯コンテンツで稼ぐというビジネスモデルで成功している。多分、頭が良い経営者なんだろうな。自分としては、良質の弾幕シューティングが出来ればなんでも良いです。
CAVEの弾幕はやたらめったら弾が撃たれているように見えるけれども、実は飾りだけの弾と確実に殺しにくる弾が使い分けられており、プレイヤーにどういう避けさせ方をさせたいかがかなりはっきりしている。コンセプトのしっかりした弾幕であると言えよう。ちなみに、コンセプトをはっきりさせすぎて、プレイヤーの動きを制限しすぎると「レイディアントシルバーガン」や「斑鳩」のように、動きを覚えていないと全く出来ないゲームになってしまう。逆にあまりコンセプトのはっきりしていない(と思う)弾幕ゲームは式神の城2式神攻略DVDも買ったけど、弾が適当に撃たれているようにしか見えないので見ていて面白くない。式神はキャラクターを立たせるというのがゲームそのもののコアとなっているので、ゲーム性を求めること自体が間違いなのかもしれないが。
東方紅魔郷」からWindowsでのシリーズが始まる東方シリーズも面白い弾幕ゲームである。しかし、こちらは弾幕が織り成す幾何学模様を追求しているゲームであって、プレイヤーが戦略的に動いて弾を避けるゲームではない(ありていに言えば、気合避けをする弾幕が多い)ので、あまり面白くないという人もいる。そう割り切った上でやれば、音楽やグラフィック(弾幕模様を含め)では非常に優れたゲームだと思う。さらにPC上でうまい人のリプレイを見るという文化を初めて根付かせたゲームでもある。同人の同人が大量に出るのもうなずける。
TGMにしてもそうだけど、マニア受けするゲームってのは、ただ難しいだけじゃなくて、スルメのようにかめばかむほど味が出る要素ってのが必ずある。まぁ、最初はかなり噛まないと味が出ないゲームもありますが・・・。そんなわけで、ただスゲースゲーでなく、どんな弾で殺しにくるのかな、と思いながら先の動画を見ると、弾幕シューティングのプレイも面白く見られるんじゃないでしょうか。

*1:怒首領蜂バトルガレッガというライジングのSTGを参考に作られたらしい

*2:シューティングのストーリーとしては虫姫さまで初めて感動した