マイミクAIDについて

事の経緯は↓が詳しいのでご覧ください。
http://hiro.intlcafe.info/item/1253
すでに、総本山は縮小傾向、チェーン日記に対する議論もし尽くされた感がありますが、それとは別の観点で書きたいと思います。
このエントリはマイミクAIDの元となった事の真偽やチェーン日記(メール)の是非を問うものではありませんが、批判的な内容であることを先にお断りしておきます。
それに了承された方のみ、続きをご覧ください。
このエントリで書きたいことは、癌という病気に対する偏見が広まってしまわないか、という懸念のことです。
大きな病気をしたことのない人は、病気を治すといえば、根治治療のことであって、終末医療ペインコントロール)や延命治療なんて考えたことのない人が多いと考えられます。
よくあるのが、肺に癌が転移し外科手術で取り除けない=もう死ぬしかない、かわいそう、という短絡的な思考です。
確かに、癌が根治できないとわかったときの悲しみは想像を絶する物があります。しかし、事実は事実として受け止め、延命治療とわかっていても抗がん剤の副作用と戦わなければいけない患者さんもたくさんいるわけです。
それを哀れみの目で見るのは勝手ですが、だからと言って患者本人以上に無理に哀れんで慈善行為に突っ走らないで欲しい、というのがここで言いたいことです。
あと自分にはわずかの時間しか残されていないとわかっていても、わかっているからこそ享受できる幸せというものもあるのです。
それを理解せずに、健康な自分が患者本人が望んでいる以上のことをやってあげなきゃ、という姿勢は偽善です。少なくとも私はそう思います。
何が本人の幸せかは本人しか決められません。生きるか死ぬか、というぎりぎりの世界においては、その原則を忘れてはいけないと思います。