郵政民営化法案否決で郵政解散へ

昨日のビッグニュースです。参考リンクは↓あたり。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20050809/mng_____sya_____007.shtml
なんと、私が住んでいる三浦半島小泉首相のお膝元ですよ。楽しみ、楽しみ。とはいっても、小泉首相は当選すると思うけど。。。
この騒動で一番問題だと思うのは、野党第1党である民主党の不甲斐なさだ。昨日の報道ステーションに出ていた岡田代表を見ても思ったけど、民主党が掲げている目標は具体性がない。「徹底的な税金の無駄遣いの排除」って、アンタ・・・。なんじゃその「テッテー的」ってのは。具体的に聞くと、「あれもやります、これもやります」状態だし。今回の郵政民営化の議論を見て、あれもやる、これもやる、じゃ政策は実現できないってのがわからないのかね。はっきり言って、政権交代が実現したからって、純粋まっすぐ君の岡田代表が日本を変えられるとは思えない。
それに、郵政民営化ってのは、300兆とも言われる郵便貯金特殊法人に垂れ流されているから、その資金を持っている組織の郵政公社を民営化して、元を断ちましょうという議論なのに、岡田代表曰く「今は制度が違うから特殊法人には流れない」んだと。しかも、代案として出しているのが「公務員の2割削減」*1。これだけ郵政族が、郵政公社の従業員が非公務員になるのはかわいそう、と言っている現実を目の当たりにして、良くそんな政策を堂々と言えるよ。公務員2割削減なんて通るわけないじゃん。本当に政権をとった後のことを考えていっているセリフとは思えない。
なんか、郵政民営化の議論って、最初から最後まで議論がかみあってない。郵政民営化の本質はさっきも書いた通り、300兆とも言われる郵便貯金特殊法人に垂れ流されている元を断つ、って話なんだが、そこが議論されずにユニバーサルサービスや雇用の確保とかに論点をずらしている。そこは問題じゃないんだってば。とくダネで見てたら、山奥に住んでいる人は冷静で、むしろ特殊郵便局の局長が一番声を荒げている印象がある。みんな自分がかわいいからね。
個人的に面白いなぁと思うシナリオは、ここで小沢一郎民主党の代表となって、郵政族の議員が民主党に下って自民党と一騎打ちするというもの。もう、野党である民主党の内訳はぐちゃぐちゃなんだから、貪欲に政権を狙いに行ってほしい。逆に郵政族を排除してスリムになった自民党との対決というのが見てみたい。
色々騒動がありますが、政治への興味が高まったのでいい傾向だと思いますけどね。無理に「和を持って尊しとなす」だけが良いことではないと思います。

*1:正確には「公務員2割削減」を含む「テッテー的な無駄の排除」