その設計は本当に動くのか?の記事について

http://www.atmarkit.co.jp/farc/rensai/28it04/28it04a.html

話題の記事。まぁ、技術を知らないいい加減な技術者が多くない?って話だ。
まぁ、いいこと言っているなとは思うけどね、最後の結論が

いま学習した内容が、今後ITアーキテクトとしてどこで役に立つか分からない、という話だ。

結局、こうした実力を養うためには、やはり継続した日々の情報の更新と成功体験の積み重ねが重要である、というごく当たり前の事実に突き当たってしまう。

われわれには日々の鍛錬を怠る暇はないのだ。

って、なんだそりゃオイ!
そんな、「どこで役に立つかわからない」って、保証が全く無いのに「そうか技術を勉強しなきゃいけないんだ!」なんてパラダイムシフトするお人よしがどこにいるかっての。
個人的な感想としては、記事には同意だけどこの記事には全く意味ないと思う。大体この記事に共感を覚えるのは自己研鑽しなきゃと思っている人だし、逆に技術を知らなくても仕事をこなす術を持っている人はこの記事を読まない可能性が高いし、記事を読んで「技術を学ばなきゃ」と思えるようになるとは思えない。
誤解しないで欲しいのは、技術を知らなくていいと言っているのではない。しかし、技術を知っていることこそが偉い、という思考に陥るのは危険だと思うのである。逆に技術の情報なんか、ネットで調べたり、教えて!gooで聞けばいくらでも出てくる以上、知識の量の持つ価値は限りなくゼロに近い。
話は変わるが、自分が某外資系の企業の説明会に行った時に、「日本人であることの一番の強みはなんですか?」と聞いたら「それは日本人相手に商売が出来ることだ」と言った。ちょっと情けない話かもしれないが、この答えを否定する材料はないんじゃないかと思う。
つまり、日本人SEには技術力よりも「日本人のコミュニケーション」が求められている比率が大きいのではないかと思う。
そのことに気づかず、ただひたすらに技術を追求しても道は開けないと思う*1。要はバランス感覚なのだ。

*1:ここまで書いて、こないだmixiに書いた文章とは逆の結論になったことを思い出したので次の一文を追加