イース・オリジン トール・ファクト編 終了(ネタバレあり)

一応、これでイースは終了です。

イース オリジン 限定特典版

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以下、ネタバレあり。
魔導士ダレスって、イース2だとサルモンの神殿で会議している印象しかなかったけど、この話では出世しましたね。とはいえ、最後でラスボスから小間使いに格下げになったけどね。
アクションとして見ると、フェルガナの誓いの時よりはごり押しが聞く印象。やや簡単になったかもしれません。

ストーリー上では主人公が(アドルじゃなくなったので)しゃべるようになって、プレイヤーの意思とは別にストーリーが進んでいる印象があります。特にトールとユーゴの会話あたりなんか、兄弟としての確執が出ている会話なので、感情移入するのは難しいでしょう。

また、ストーリとしては、選んだ人によって結末は、ほぼ同じであるものの、キャラクターの生死が変わったりしますので、トール編が真のストーリ、その他はアナザーストーリーとして解釈するのがよいのでしょう。でも、始めてから10時間以上しないと真のストーリが始められないってのもアレですけどね。

音楽に関しては、イース1のダームの塔のアレンジに始まりイース1のサントラに入っていた未使用曲のアレンジが多数入っています。あまり元のFM音源くささを残さずに、重要なパートは抜かないというアレンジになっています。個人的にはこういう方向性は好きです。

終わった後の感想としては、よくも悪くもサプライズがほとんどないゲームだったな、って印象です。ま、イースファンから「こんなのイースじゃない」という反応が出る、というのがファルコムが考える一番のリスクだったことを考えると、このゲームのあり方としては正しいと思うけど、何かを期待しないでやった方がよいと思います。イースを昔やった人が、一応、ファルコムの公式ストーリを知っておきたい、という人向けのゲームであると言えます。ま、下馬評通りといえばそれまでですが、ゲームとして基本的なクォリティは保っていると思うので、懐かしいなと思っていた人はやってみても良いのではないでしょうか。