「悪口の技術」「けなす技術」あたりを勧めてみる

「そんなつもりじゃなかった」ら議論や批判は免れられる(べき)か

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ま、ケータイの登場によってネットリテラシーが想像以上に下がっているっているのが雑感としてあるよ。ということをコメントしてみた。
それはそれとして、やっぱりビートたけし著の「悪口の技術」と切込隊長著の「けなす技術」あたりを読むのが良いのではないかと。

悪口の技術 (新潮文庫)

悪口の技術 (新潮文庫)

けなす技術

けなす技術


いつかの昭和を振り返るテレビで、テリー伊藤は「日本人は批評の天才になっちゃった」って言っていて、そんな土壌を作ったのはアンタだよ!と突っ込みを入れたくなったけど、それはそれとして。

ボヤきレベルの話がmixiとかのネットに載っちゃった瞬間、悪意のある人にリーチしちゃって、スクリーンショット取られて2chの掲示板にアップされるというのは、いかにもセマンティックWeb社会の皮肉というべきか。

話を戻すと、人の批評をするにもある種のスキルってのはあるんだと思いますね。爆笑問題野矢茂樹先生の本でも「論理より感情を語るのに向いている日本語で人と冷静に話し、議論を深めるのは容易なことではない。」と書かれているし。

爆笑問題のニッポンの教養 哲学ということ 哲学

2chやニコニコで有名なひろゆきも最近、「誹謗」と「中傷」の違いがわかったそうです。

――ちなみに「荒れる」というのはどういう状態を指していますか。

 最近、誹謗と中傷の違いが分かったんですよ。誹謗は根拠のある、評価を下げる発言。中傷は根拠のない、評価を下げる発言。僕は、誹謗は結構アリだと思っているんですよ。「ここがこうだから悪い」というのは。でも中傷は、その人がどうやったら次から言われなくなるかという、プラスの方向性を見いだせなくて、ただダメージを受けるだけだったりする。

 ですから、できれば誹謗してほしいんです。いや、別に誹謗しろと言っているわけではないんですけど(笑)

ま、でも「誹謗」か「中傷」かの違いって難しいね。