BASICの思い出

スラッシュドット曰く、今月の5月1日でBASICのプログラムが初めて実行されてから44周年だそうだ。
オイラも最初に触れた言語はNEC PC-88 mkII FR に標準でインストールされていたN88-BASICで、小学校一年生くらいだったような気がする。ただ、そのころはなけなしの小遣いでベーマガを買っていて、投稿プログラムを入力していただけで、本格的にプログラムを自作したことはなかったけど。でも、プログラムの基本的な素養はこのころ付いた気がするね、forの繰り返しとかifの条件分岐とかの考え方は。
ベーマガにはサウンドプログラムも載っていて、ゲームミュージックをコピーした古代祐三*1を一生懸命入力していたけど、当時行列の考え方がわからなかったので、dim文の意味がわからなかった。高校になって線形代数やるようになってから初めてわかったけど。

当時のBASICと今のプログラミングの最大の違いは「行番号があるかないか」ってことと「グラフィック命令を標準で備えていた」ってことが大きいね。最初にC言語見た時は暗号に見えたし、グラフィック出すのにDirectXを勉強した時はかなり苦労したのが印象深い。まぁ、NECからDOS/Vに移ってOSやビデオカード等の互換性に頭を悩ませる必要が出て来たっての大きな変化だったけど、それ以外についてはあまり大きな変化と言えるものはないのではないのだろうか。

あと構造化プログラミングの観点だと「GOTOが悪にされる」ってことがパラダイムシフトとしてはあったけど、個人的にはGOTO文は使いようだと思っています。まぁ、自分で作るプログラムでは滅多なことが無い限り*2GOTO文は使わないけど。

で、BASICは今やJavaScriptでエミュレート出来る時代になったそうで。Apple2 BASIC Emulatorなるものがあるそうです。でも、線を引くLINE文とか音を鳴らすCMD PLAY文とかは期待しちゃダメなんだろうな。

今はすべてのパソコンにBASICが入っている時代ではないけれど、ブラウザはほぼ間違いなくインストールされているので、JavaScriptプログラミング言語入門としては結構有力視されてるね。増井さんの全世界プログラミングとかを参考にされたし。

「マウスイヤー」と呼ばれる情報分野だけど、その根本を流れる考え方ってのは大きく変化していないってことを多くの人に知ってもらいたい、と思って書いたエントリでした。

*1:当時はYK-2というペンネームだった

*2:大局的なエラー処理を除いて