Fedora Core 2 を本格的に使う

DELL Precision 670にインストールしたFedora Core 2ですが、色々と苦労が。
まず、Fedora Coreの標準の文字コードUTF-8であるが、やはり仕事上の環境ではUTF-8に移行するのは難しい。Fedora Coreに添付されているツール類はそこそこ使えるものの、自前のPerlスクリプトやプログラムがEUCでエラーを吐くからだ。
理由として、ちゃちゃっと書いたツール類はエラーメッセージがソースコードに埋め込まれていることが多い。ソースコードは通常EUCで書かれているので、エラーメッセージもEUCになるわけだ。主にGNOME端末を使っているが、GNOME端末ではEUCのエラーメッセージを表示できない。これはLANG変数をいじっても無理だった。本当は出来るのかもしれないけど・・・
そこで、考えた回避策はktermをインストールして、kterm内ではEUCを使えるようにするというものだ。どうせ、仕事の上では端末とemacsしか使わないのであまり問題はない。
しかし、Fedora Core 2からは、UTF-8をサポートしないという理由でktermが外されたらしい。しょうがないので、ここからRPMのソースパッケージを持ってきてリビルドした。


# rpmbuild --rebuild kterm-6.2.0-39.src.rpm
# rpm -ivh /usr/src/redhat/RPMS/i386/kterm-6.2.0-39.i386.rpm
昔のrpmの解説見たら、コマンドは

# rpm --rebuild hogehoge.src.rpm
になっていたのだけど、これは最近のRPMでは使えない。RPM使いには常識だと思うが、今までapt-getに頼りっぱなしだったので、これで少々はまってしまった。
euc-jpにするには、/etc/sysconfig/i18n を編集する方法もあるそうだが、標準のUTF-8環境は残しつつktermのみEUC環境というようにしたい。そこで、.bashrcに

if [ $TERM = "kterm" ]; then
export LANG="ja_JP.eucJP"
export SUPPORTED="ja_JP.eucJP:ja_JP:ja"
fi
と書いて、ktermの時のみEUC環境になるようにした。kterm内では、bashのエラーメッセージもEUCで出力出来る様になったし、これで完璧である。
注意点として、GNOMEスタートメニューでemacsを起動して漢字を含むファイルを新たに作るとき、デフォルトでUnicodeなファイルを吐くようになっている。EUCのテキストファイルを作りたい時は、M-x set-buffer-file-coding-system などで文字コードを変更する必要がある。
あと、emacsで使う用にanthyもインストールしといた。Anthy Wikiから、rpmをゲットして、使い方の指南を受ける。変換効率はすこぶる良いです。標準のiiimfの置き換えはまだ試していません。
こんなアクロバティックな使い方するくらいなら、他のディストリビューションの方がよさそうですけどね。