ロジカルシンキングを実践した

現在携わっている分野でのロジックツリーを作成した。
会社のVisio2000のライセンスがあまっていたので、それを使ってやろうかと思ったのだが、結局PowerPointで作るのがよかった。
ロジックツリーの作成をするということは、暗黙知を知に変える作業だなと思った。今の部署は研究所なので、頭のいい人が多い。しかし、それぞれが信念を持っているので、議論をすると結論が発散しがちだ。方針決めをする時などの議論では、お互いの共通認識をなるべく多くしておく必要がある。ロジックツリーを書いて提示することで、今までなんとなくわかっていたことが、明確にわかり共通認識が多くなる。当然、作成したロジックツリーが間違っていることもあるが、それは議論して修正すればよいことだ。
今まで、研究という作業は一部の天才しか良いものが出来ないと思っていたが、こういうことをやることで、問題が整理され、新たな発想も生まれてくる。こういう作業をきっちりすることが研究なのだなと感じた。逆に、この作業を実践すれば、どんな人でも研究者になれるということだ。そして、この作業は訓練しだいで誰でもうまくなる。
ロジックツリーは問題解決プロフェッショナル(ASIN:4478490228)やロジカルシンキング(ASIN:4492531122)に書いてある。問題解決プロフェッショナルは、ロジックツリーについての具体例が多く、ロジカルシンキングはロジックツリーの教科書的な思想が書いてある本だ。こういうのは、分野が違うとなかなか想像しづらい所があるので、両方使い分けるのがいいだろう。個人的には、バスや電車の中でロジカルシンキングを読みながら、自分の分野に置き換えるとどうなんだろう、と想像したことが役に立ったような気がする。
こういうことをやるのは、コンサルやSEだけかと思っていたので、今の分野で出来たのが少々驚きである。でも、強烈な問題意識がないと、なかなかこういうことを実践する気にはなれないね。学生時代にも読んだけど、今になって役に立ったという感じです。
今日はやり遂げた感が強く、いつもより早く帰ってしまった(笑)