先祖を敬うということ

人間は先祖を敬う気持ちを忘れてはいけない。
最近、フィリピンで日本兵が発見されたというニュースが流れた。そこで、日曜日のニュース番組で小野田さんの映像が流れた時に、小野田さんがこんな感じのことを言っていた。
「戦友が死んでいった中で、自分だけおめおめと日本に帰ってくるわけにはいかなかった」
なんと立派な精神だろう。これぞ、今の若い人間が忘れてしまった古きよき日本人の精神だと思う。
支配者にとって、操作のしやすい、都合の良い人間と言ってしまえばそれまでだが、戦場の最前線で戦って死んでいった兵隊さんには、こういう立派な人たちがたくさんいたということを忘れてはならない。
今は戦後の年功序列の価値観が崩壊し、インターネットの普及でグローバルスタンダードが一気に普及し、日本人が信念となる価値観を持てず過去最高の数のニートがいる世の中である。しかし、戦争当時の最前線で突撃する兵隊さんは、自分の明日の命もわからない状態で、立派な精神を持ち、お国のために戦っていたわけだ。太平洋戦争には負けたが、そういう多くの立派な人達が自らを犠牲にした上に、現在の日本が成り立っているということを忘れてはならない。
さて、そこで、小泉首相靖国参拝問題である。一国の首相が靖国神社に参拝することによって、近隣の諸外国に、戦争の反省が足りないとか色々言われている。一国の首相が参拝することによって、外交上の不利益を起こしているから、靖国参拝くらい我慢すれば良いという議論をする人もいる。しかし、我々が本当に先祖を敬うということは、周りの人にしかめっ面をされようとも文句を言われようとも、自分の信念を通して、先祖が祀られている神社へ行き、手を合わせるという行動をすることではないだろうか。
その行動をせずに先祖を敬いましょうといっても口先だけで言葉に重みがない。そういう意味で、色々文句を言われようとも靖国参拝を続け、戦争は一方的にこちらが悪かったとする日本人の考えを見直させ、色々な議論を呼び起こした小泉首相の行動は一定の評価が出来ると思う。
そんな小泉首相、昨日の土曜日は地元横須賀市を訪れ、YRPを見学し「研究成果が出ない状況の中でよく頑張った!感動した!」とか言ったとか言わないとか。