ロボットの軍事利用

テレビ東京の朝の番組で、iRobot社の軍事ロボット特集やっていた。
http://www.irobot.com/governmentindustrial/
率直な感想としては、iRobot社の軍事ロボット技術は凄いね、という感じである。
iRobot社の方は「わが社のロボットは人の命を救うためのものだ」と言っていたが、米軍の兵士を助けるために殺傷能力を持つロボットを開発しなければならないとは、なんとも皮肉なことだ。
特集ではアイザックアシモフのロボット工学第1原則「ロボットは人間を傷つけてはならない」ということにも触れていたが、確かにまだロボットってのは「自分で考える」という領域には程遠いと思う。取り組みとしては、企業レベルの研究、大学レベルの研究、はたまた産学連携といろいろなものがあるが、見せ掛けのプレゼン的なものも含めて「何をしたらロボットが考えたと言えるのか?」すら研究者間で合意が取れていないという状態である。少なくとも私にはそう思える。
人間自身にも色々な人がいるように、何をしたらロボットの役割としてふさわしいかというのはかなり難しい。難しいが、アイザックアシモフのロボット工学原則は守らなければならないのだろう。しかし、アイ・ロボットの原作でも書かれているように、原則を守った上で任務を遂行(この場合は宇宙での作業)するだけでも難しい。
まぁ、技術が未熟なうちから自動殺戮ロボットの登場を懸念してても仕方がないのだが、鉄腕アトムのような夢みたいな世界だけではなく、あらゆる技術の軍事利用には注意していないといけないなと思う今日この頃である。