"Getting Started With MTASC for Flash Development"の日本語訳

Getting Started With MTASC for Flash DevelopmentMTASCで始めるフラッシュの開発)
の日本語訳を公開します。

Eclipse上でMTASCを使ったFlashの開発で良い日本語のドキュメントがなかったので、リンク先のドキュメントを日本語訳してみました。所々の訳注はEclipseを日本語化した時のインタフェースの文字列を書いています。
これを読めば、Eclipse上でのFlash開発の第1歩になると思います。拙い訳ですが、よかったらどうぞ。

I. 必要なソフトウェアのインストール

1. 最新のJDKがインストールされているか確認します!(これを書いている時はJ2SE5.0が最新です)
http://java.sun.com/j2se/index.jsp
このチュートリアルではFlash8 も必要です。

2. 最新のEclipseをダウンロードする。

3. Eclipseを解凍します。ドライブのルートに置くことを推奨します(例えば: C:\Eclipse。解凍し終わったら、デスクトップに"Eclipse.exe"のショートカットをスタートメニューかデスクトップに置くのも良いでしょう

4. MTASCASDTFlashoutをダウンロードする。zipファイルをEclipseディレクトリに置く

5. 解凍プログラム「ここに解凍する」で解凍してください。(ほとんどのファイルはEclipse/pluginsフォルダにコピーされます)zipファイルを削除したら、Eclipseディレクトリはこうなっているでしょう。


II. Eclipseを設定する

1. Eclipseを起動すると、ワークスペースを作るためのダイアログが開くので、プロジェクトを配置するディレクトリを選んでください。

2. ようこそ画面が開いたら閉じてください。それは Flashを開発する助けにはなりません。左側にパッケージエクスプローラのウィンドウがある空のIDEが表示されたでしょうか。

3. Window -> Preferences*1を開いて、ActionScript2/MTASC を左のリストから選んでください。下の画面のように設定してください。インストールしたmtasc.exeの場所を指定する必要があります。

4. 更に設定画面で、ActionScript2/Patches (sic) の設定をします。ここでは、Macromedia コアクラスの場所を指定するだけです。(例:MTASC/std ディレクトリ)

5. Flashout を設定します。 ここでも、MTASC.exeとMacromediaコアクラスの場所を指定します。設定したら設定画面を閉じます。

6. Windows/Customize Perspectiveを選びます*2ここでは、左側のNewサブメニューでActionScriptがチェックされているかどうかを確認します。右側の"New ActionScript Class"と"New ActionScript Project"ショートカットもチェックします。その後"OK"をクリックしてください。

III.プロジェクトを作成する

1. File/New/ActionScript2 Projectを選択します*3。プロジェクトに名前をつけて"Finish"*4をクリックしてください。パッケージエクスプローラにプロジェクトが現れます。この例ではプロジェクトを"Test"にします。

2. File/New/Folder*5でクラスのためのフォルダを作成します。この例では"src"にします。

3. パッケージエクスプローラで、プロジェクト上で右クリックして "Properties"*6を選びます。ActionScript2 Project を左のメニューから選んで、"src" をクラスパスに入力して"Add"*7をクリックします。"OK"を押してプロジェクトプロパティを閉じます。

4. アプリケーションのエントリポイントとなるクラスを作成します。パッケージエクスプローラの"src"フォルダで右クリックを押して、New/ActionScript2 class*8を選択します。名前を"Test"として"Finish"*9をクリックします。(パッケージフィールドは空にしておいて良いです) "Test.as"ファイルは作成され、編集画面が自動的に開きます。

5. Test.as で、予め生成されたクラスの中(中括弧の間)に以下のようなコードを入力して、ファイルをセーブします。


function Test(scope:MovieClip) {
//local function: drawPoint
var drawPoint = function(p:flash.geom.Point, size:Number, tgt:MovieClip, color: Number){
if (!color) color = 0x000000; //black
tgt.lineStyle(size, color);
tgt.moveTo(p.x-1, p.y);
tgt.lineTo(p.x+1, p.y);
tgt.moveTo(p.x, p.y-1);
tgt.lineTo(p.x, p.y+1);
}

//Draw a diagonal line of Points 10 pixels apart
for(var i = 10; i < 200; i += 10){
var myPoint = new flash.geom.Point(i,i);
drawPoint(myPoint, 5, scope);
}
}

//Main Entry Point
static function main() {
var test:Test = new Test(_root);
}

6. パッケージエクスプローラで、 "test" プロジェクトを右クリックして、 New/File*10 を選択します。名前を"test.flashout" とします。IDEはこうなるはずです。

7. 生成されたtest.flashout をダブルクリックします。 Flashoutのユーザインタフェースは最初はちょっと戸惑うかもしれませんが、しりごみしてはいけません。峠は越えました。flashoutのウィンドウの下にある"Compilation status/preferences"のタブを選択し、上にある"SWF"を選択します。(多分これらのタブは既に選択されているでしょう)

8. SWFをパブリッシュしたいパスを指定します(ファイルはまだ存在していないことに注意)。エントリポイントのファイルのパスも指定します("test.as")

9. 上にある"Addtionals"タブをクリックして、"additional params for compilation:"フィールドに -header 640:480:24と入力します。これはSWFの幅と高さとFPSを指定してます。この例ではFlash8を使うので、-version 8を入れることも注意してください。

10. "Compile" をクリックして SWFが生成されることを確認します。おめでとうございます!

IV. 次のステップ

この文章がFAMEを始めるのに十分であることを願ってますが、一人前のFAME開発者になるためには、もうちょっと努力が必要です。次にやるべきいくつかの提案をします。

*1:[ウィンドウ]->[設定]

*2:[ウィンドウ]->[パースペクティブのカスタマイズ]

*3:[ファイル]->[新規]->[ActionScript2 Project]

*4:[終了]

*5:[ファイル]->[新規]->[フォルダ]

*6:[プロパティ]

*7:[追加]

*8:[新規]->[ActionScript2 class]

*9:[終了]

*10:[新規]->[ファイル]