書評 - なぜ株式投資はもうからないのか

なぜ株式投資はもうからないのか [ソフトバンク新書]

なぜ株式投資はもうからないのか [ソフトバンク新書]

株を買え!という本ならいくつか見るが、株を買うな!って本は珍しいので買ってみました。

まぁ、ちょっと考えればわかることが、わかりやすく書いてあるといった感じです。
要約すれば、一般投資家よりも証券会社の方が情報を持っているので、一般投資家にはもうからない構造になっている、ということをイヤというほど説明してくれます。ま、一回は読んでおいた方が良いでしょう。

ライブドア強制捜査が入る前日も株価は安くなっていた、ということを聞きました。知っている人は知っている、ということなのでしょう。

著者は、今後一般投資家が機関投資家に対抗できうる手段としてWeb2.0にヒントがあると思っているようです。証券会社出身の人もWeb2.0のムーブメントに注目しているとわかったのは興味深いです。
著者の提示するWeb2.0のような世界が株式市場にて達成されるかどうかはわからないが、ひとつのモデルとして面白いのでは、と思います。