書評 - 勝ち馬に乗る! やりたいことより稼げること

ひどい本だ。良い意味半分、悪い意味半分の意味で。

「この本は努力すれば成功できるほど世の中甘くない！」と書いてあるが、過去の成功者が自分自身の力ではなく他人によって引き上げてもらったという事例がイヤというほど書いてある。

ま、確かに、経営者の自伝なんてものは、脚色されるのが普通だから、きれいごとのポジティブシンキングな本よりこの本に書いてあることがより真実に近いのかもしれない。いわゆる「ひどい真実」って感じはするけど。

こういう「ひどい真実」も受け止められるくらいの人間にはなっておいた方が良いと思って買ったが、この本に書かれていることを真に受けて、他人に取り入ることばっかり四六時中考えている人間にはなりたくない、とも思った。