iPodをつくった男 スティーブ・ジョブズの現場介入型ビジネス

iPodをつくった男 スティーブ・ジョブズの現場介入型ビジネス (アスキー新書 048)

iPodをつくった男 スティーブ・ジョブズの現場介入型ビジネス (アスキー新書 048)

面白かった。何が面白かったって、アップルマンセー本じゃないところ。


特に次の引用部にこの本のスゴさを見た

CD-ROMドライブを標準装備した、いわゆるマルチメディアPCを他メーカーに先がけて作ったのもアップル社ではなかった。世界初の栄誉は、89年に発売された富士通の『FM TOWNS』に与えられるべきだ

ベーマガをリアルタイムで読んでた世代で、FM TOWNSの存在もしっていたのに、この視点が欠けていた自分を恥じる(財前風)

これはAppleという会社を知る読み物としてはサイコーに面白い。
だが、ビジネス書の類と勘違いしちゃいけない。それは、著者自身が最後に書いてある。これも好感が持てた。

ここには、一般のビジネス書に見られるような組織論もなければ、会社のトップやマネージャーが習得すべき帝王学もない