生物と無生物のあいだ - レビュー

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

「論文捏造」「素人のように考え玄人として実行する」とあわせて、全研究者必読の書だと思います。

論文捏造 (中公新書ラクレ)

論文捏造 (中公新書ラクレ)

素人のように考え、玄人として実行する―問題解決のメタ技術 (PHP文庫)

素人のように考え、玄人として実行する―問題解決のメタ技術 (PHP文庫)

ちなみに、某企業ではソフトウェアのバグ対応のことを瑕疵対応って言ったりしてます。「瑕疵」という言葉を「バグ」と置き換えれば、情報工学研究者にも当てはまる部分が多いのではないのでしょうか。

本の内容はDNAやウィルスにまつわる科学者の話をドラマティックに描いた本。面白すぎます。

ムーアの法則がある程度支配する情報分野の研究でも、その根底に流れる科学者の思想はいつの時代も変わらないなと思いました。

ある期待する結果が出ない時に、まず「瑕疵」を疑ってかかり、発見が遅れるというのはどの分野も一緒なのでしょう。
「瑕疵」を疑いすぎてもいけないし、「瑕疵」を疑わないのもいけない。難しいですな。