2段階認証スマホを初期化する時の注意点(ガラケーとの2台持ちの場合)
Priori2 3GをAndroid5にアップデートしたのですが、パソコンに繋いだ時にストレージとして見えなくなってしまいました。
調べてみるとどうもスマホの初期化が必要なので面倒くさいなと思いながらも、音楽や写真はSDカードに入っているし、ブックマークはChromeで同期してるから楽だと思ってました。
しかし、GoogleやGitHubやsteamなど2段階認証に設定しているシステムがいくつかあり、再セットアップは思いの外大変でした。
以下に注意点を列挙します。
- 最初のWi-Fi設定は必ずやること
当然のことながらインストールしたアプリ等はすべてインストールし直しになります。サイトによっては3G接続でやると言ってるページもありましたが、パケット量がすごいことになりますし当然時間もかかります。Wi-Fi接続でもアプリのインストールだけで1時間以上かかります。楽なのはインストールプロセスが全自動化されてるので、スマホを放置しておくだけで大抵のアプリはインストールされることです。
- アプリのアイコン並びのスクリーンショットを予めとっておく
アプリが全自動でインストールされるとはいえ、画面にアイコンを配置するのは自分でやり直す必要があるので、予めスクリーンショットをとっておいた方がいいかもしれません。
- 2段階認証する場合はSMSが受け取れる予備の電話番号を設定すること
Google Authenticator(Google認証システム)で2段階認証できるようなシステムは、予備の手段としてSMSによる認証を提供していることがあります。電話番号を伝えるのは漏洩の時のリスクを考えるとちょっと躊躇するのですが、再インストールの時にはこれが生命線になりますので設定しておいた方が無難です。
予めPC等を信頼できるデバイスに設定しておいてそちらで2段階認証の設定をやり直す、というのも一つの考え方ですが*1電話番号の設定をした方が無難でしょう。
ちなみにMicrosoftアカウントについては、予備のメールアドレスを登録して、そちらに来たワンタイムパスワードで再登録することが可能でした。
最も注意が必要なのはsteamで、2段階認証の端末を変えたと散々警告がくるにもかかわらず、steamガード認証を設定しなおしたせいでアイテムのトレードに15日間のホールド期間*2が設定されてしまいます。このせいでサマーセールのカードトレードが事実上出来なくなってしまったのが悔やまれます。
- ID(メールアドレス)とパスワードの入力機会が多いので、メールアドレスはクリップボードに登録しておくこと
これは終盤になってから気がついたのですが、アプリの再設定でIDとパスワードを入力させる機会が非常に多いです。スマホのキーボードは小さいし反応が悪いこともあるので、よく入力するID(メールアドレス)は予めクリップボードにコピーしておいて貼りつましょう。Bluetoothキーボードを使うというのも一つの解決策かもしれません。
- PCで使わずスマホでのみ使うアプリに注意する
特にLINEのことなんですが、電話番号のみで認証しているようなアプリは注意が必要です。メールアドレスとパスワードを設定できる機能があるなら予めやっておきましょう。
こちらからは以上です。
Qiitaでオンラインジャッジの記事を書きました
http://qiita.com/shibacho/items/20f6eee42083c620b556
なるべく使用可能言語を書いていたのですが、Anarchy Golfだけはあまりにも多くて挫折しました。
最近のエディタ変遷
xyzzyはWindowsのemacsクローンですが、何と言っても軽いことと自動文字コード判別が優秀なので今も使ってます。
Dropboxに本体入れれば設定も持ち回り出来るから楽ちんです。
プログラム言語モードがちょっと古かったりして、プログラム書くにはちょっと辛い部分があるのが玉にキズでしょうか。
- SublimeText -> Atom
次に使ってみたのはSublimeText。なぜかやけにもてはやされてた時期があったのでミーハーな気持ちで使ってみましたが、当時使い始めた時は2系と3系が入り混じってて、プラグインの対応もまちまちだったりしてライセンス購入も必要だったことから、これは使い続けるエディタじゃないなと見切りをつけました。
そんななか颯爽と現れたのがGitHub謹製のAtomエディタ。使い始めた頃はまだβ版段階でしたが、オープンソースということもありこれから良くなるだろうという期待込みで使い始めました。プログラムのハイライトとかはしっかりしていましたが、起動が異常に遅い、日本語入力に若干の難がある*1等の理由であまり頻繁に起動することもなくなりました。Atomで検索するとIntel Atomが引っかかってしまいネットの情報がひろいにくかったことも理由の一つ。そんなこんなでxyzzyに回帰していきました。
- Visual Studio Code
そんななかAtomのElectronエンジンを使ってMSがリリースしたエディタがVisual Studio Code。これはAtomとほぼ変わらぬ外観でありながら起動が(Atomと比べて比較的)早く、設定もCSSでパラメータをいじるだけなどわかりやすく、今ではお気に入りになってます。CheckIOやCodeWars、CodinGame、HackerRankなどで遊ぶ時には大体このエディタを使います。なによりVisual StudioのIntellisenseが使えるのが素晴らしい。本家は起動に30秒くらいかかりますからね。
GitHubとの連携も標準でバッチリ入ってて、sfenreader_gaeを開発してる時もコミットメッセージ残したり、ブランチ切ったりするのに使ってます。とはいえ、コマンドラインじゃないとわからないこともちょっとあって、ターミナル立ち上げながら使ってたりしますが。
というわけで皆さんVisual Studio Code使いましょう。Visual Studio 「Code」まで入れないと検索した時に情報が出てきませんが…
5月の読書メーターまとめ
2016年5月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2145ページ
ナイス数:15ナイス
悩まずにはいられない人 (PHP新書)の感想
BS朝日でやってた久米宏が本を紹介する番組で知ったけど想像以上に恐ろしい本だった。悩みやうつ病に対して思い当たるフシ(自分以外も含め)が結構ある内容だが、紹介した事例の多くが育てられた時に愛を十分に受けてこなかったとしているから「じゃあどうすりゃいいのさ…」って気持ちになってしまう。一応最後に自己分析が大事と書いてあるけど、うつ状態かそれに近い人は読まない方がいい本だと思う。途方にくれる。親しい人がうつで苦しんでいる、という人が参考に読むのはアリだと思う。
読了日:5月29日 著者:加藤諦三
ビッグデータ・ベースボール 20年連続負け越し球団ピッツバーグ・パイレーツを甦らせた数学の魔法の感想
「マネーボール」後の大リーグにおけるデータ活用事例として読みましたがとても面白い。マネーボールが出塁率やOPS等の攻撃の指標を駆使する話に対して、この本は守備の指標を駆使する話が主です。打者のヒット傾向を見て極端な守備シフトをしく、守備範囲をエラー数ではなく客観的なデータで評価する、くさいボールをストライクにする捕手の技術等々です。それらの戦略(特に極端なシフト)をプレイヤーに納得し実行させる組織の話もあります。ちなみに極端なシフトを今年は活用すると方針転換したマリナーズが5月27日現在ア西地区首位です。
読了日:5月27日 著者:
初心者のためのロードバイク&クロスバイクメンテナンスBOOKの感想
クロスバイク購入を検討しているので借りてみましたが、これは買ってから読む本だと思いました。
読了日:5月23日 著者:
人生を狂わせずに親の「老い」とつき合う──「介護崩壊」時代に親子の絆を守る (講談社+α新書)の感想
介護崩壊を招いた失政を嘆く声も多い本ではあるが、一読者としてはそんなこと言っても始まらないので…「介護保険を賢く利用しよう」「今の自治体の介護保険になにがあるか確認しておこう」「何が何でも在宅介護で頑張るという考えを見直そう」「施設に入れることを検討しよう」「場合によっては親の家を売却した金で施設に入れることを検討しよう」そしてなにより「これらのことを親が認知症になる前に話あっておこう」というアドバイスが参考になりました。親のみならず兄弟姉妹くらいは予め根回しして足並みそろえたいところです。
読了日:5月20日 著者:和田秀樹
日本懐かしオーディオ大全 (タツミムック)の感想
「カセットテープ大全」の流れで読みました。バブル期、バブル前のオーディオやコンポって「多機能で大きいことはいいことだ」って感じで見てて楽しくなりますね。両面再生できるレコードプレーヤーがあるとは知りませんでした。当時の雑誌広告も多く掲載されていて面白い。強いて言えば機能やデザインに焦点が当てられていて技術的なことの解説が少ないのが残念でした。レコード両面再生や縦置き再生、カセットのオートリバースがどのようにして実現されているかの解説もあればもっとよかったと思います。
読了日:5月14日 著者:
特選 誤訳・迷訳・欠陥翻訳 (ちくま学芸文庫)の感想
この本では売られてる翻訳本が批評対象なので、「好きこそものの上手ならず」の回では、力量のない翻訳者には罪はなくチェック出来ていない出版社に罪があるって書いてありますが、インターネット時代には当てはまらないんだよなぁ…と思った次第です。自分が知ってもらいたいと思って翻訳を書いても、トンチンカンなこと書いてしまうこともあるし、翻訳って難しい。
読了日:5月13日 著者:別宮貞徳
さらば学校英語 実践翻訳の技術 (ちくま学芸文庫)の感想
技術系の英語のドキュメントとか、ボランティアベース(有志)のゲーム翻訳の経験がありますが、自分でも文章が硬いなと思ってました。この本で誤訳として紹介されてるものも、自分ならこう訳しちゃうかなと思うものも幾つかありました。この本で「ハートで学ぶ英文法」は褒められてたので、そちらもいい本なのでしょう。しばらくしたら読み返したい本。
読了日:5月12日 著者:別宮貞徳
みうらじゅん対談集 正論。の感想
BUBKA誌上の対談集の再録。福田首相とか出てくるから退団収録時は2007年頃かな?「ない仕事の作り方」の先輩は南伸坊であるとわかる。個人的には根本敬との対談がお気に入り。
読了日:5月8日 著者:みうらじゅん
読書メーター
ビッグデータベースボール
暇な時に朝にやってるBS1でやってるアメスポを見てたのですが、MLBとNFLにすっかりハマってしまいました。
アメスポ中継はカメラやライブリプレイの技術もさることながら、ボール軌道のトラッキング技術や各種の詳しいデータがネット検索できることから多面的な楽しみ方が出来ます。日本でもヌルデータとかデータで楽しむプロ野球とか頑張ってる人がいますが、やっぱりアメリカのサイトのbasebasll-reference.comやfangraphs.comに比べると差があるのは否めません。それはMLBの公式サイトで公開しているデータが段違いであり、それを分析しようというコミュニティが活発である証拠でもあります
データを活用して貧乏球団が勝ち上がる話としては10年くらい前に出たマネーボールが有名ですが、もはやデータの活用は球団運営に当たり前の要素となっています。そんな中で以下に他球団が発見していない指標を見つけ、それを球団運営に活かすかという話がこの本の主旨です。
マネー・ボール〔完全版〕 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者: マイケル・ルイス,中山宥
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2013/04/10
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (22件) を見る
私自身もピッツバーグ・パイレーツは2013年のポストシーズン進出までほとんど知らなかったのですが(そもそも日本での放送がそんなにない)、この本を読むまではアンドリュー・マカッチェンがスターになって球団を強くしたのかな、程度の認識しかありませんでした。実際には、ストライクゾーンぎりぎり(もしかしたらボール)の球をストライクコールしてもらうピッチフレーミングと呼ばれる技術を持ってるラッセル・マーティンの活躍、打者が打つボールの方向を分析し守備位置を極端に変えるシフトの運用が大きなカギを握っていたことがわかります。特にシフトは現場で活躍する選手に納得してもらうために、野球経験もほとんどないデータ分析担当を帯同させ、選手と密なコミュニケーションを取っていたことが書かれています。「マネーボール」でのGMビリー・ビーンがトップダウンで打順を組み替えていたのとは非常に対照的です。
日本の野球ファン的な視点で言えば、元広島のバリントンがピッツバーグのドラフトの代表的な失敗例に挙げられていること、高額年俸の代表者としてダルビッシュ有が挙げられ、21年ぶりのピッツバーグ勝ち越しを決めた試合で先発しているエピソードが面白い。ピッツバーグがワイルドカードプレーオフで勝った日にはロベルト・クレメンテ橋から川に飛び込んだファンがいたそうですが、道頓堀かと突っ込みたくなります。
「ビッグデータ」という言葉は定義があいまいで便利に使われるのであまり好きではないのですが、この本では100年以上の歴史があるメジャーリーグを通じて、PITCH f/x*1やSTATCAST*2の普及により扱うべきデータが飛躍的に増えたことを示して、「人間では扱えずコンピューターでないと扱えないほどの大きなデータ」を使っていくとあります。昔ながらの野球というテーマが一貫しているせいかこの説明は個人的に非常に腑に落ちるものでした。
そして重要なのはビッグデータを分析する人は、現場の選手とはまったく違うキャリアであることです。分析官にはわかる言葉でも現場に納得してもらうためにはデータの見せ方に心を砕く必要があります。こういう話ってのはどの業界でもありますよね。
今後の課題についても書いてあります。やはり先発ピッチャーが肩肘を壊して長期離脱を余儀なくされることについては、まだまだデータ活用の余地があるそうです。メジャーでは先発ピッチャーの投球数を100球に制限し中4日で回す運用が一般的ですが、それではまだ不十分と考えているようです。休養日数は何日か、投げた球種はなにか、疲労の蓄積はどうか云々など考慮するべき部分もたくさんあり、「よりスマートな球数」と呼んでケガをさせない運用はどうか模索しているようです。英語ではPITCH SMARTと呼ばれる概念でMLB公式サイトにもページがあるくらいの有名なもののようです。
マネーボールのパクリや亜種と思うことなかれ。貧乏球団がデータを活用し、ポストシーズンに進むという基本的なプロットは同じものの、組織の作り方の差、データの考え方の進歩、技術革新により取られるデータの飛躍的な増大など読みどころはたくさんあります。「マネーボール」を読んだり映画を見た人はもちろん、スポーツ界におけるデータの重要性について知りたい人にもオススメの本です。
しかし巻末でも生島淳が言ってましたが、日本とアメリカの野球の差は相当出てしまいましたね…わかりやすい所ではビデオ判定ですが、舞台裏でもここまで差がついているとは。どうしてもインターネットとの親和性を考えてしまうのですが、試合が終わったら得点シーンのビデオハイライトが公式サイトで全部閲覧できるのはもちろん、PITCH f/x等のデータをクローリングするファンに対して寛容な姿勢であるMLB担当の言葉が印象的でした。日本でも各種ハイライトや、パ・リーグTVなんかも一部やっている所はあるのですがやはりここはNPB公式が旗を振ってやってほしいところです。でも賭博問題とかもあってコミッショナーはそれどころじゃないか…
ちなみに極端なシフトに対しては保守的であまり採用してこなかったシアトル・マリナーズは今年から方針転換して、極端なシフトを積極的に採用する方向にしたようです。そのおかげもあってか現在アリーグ西地区首位です。同地区のレンジャース所属のダルビッシュ復帰が大きなニュースですが、久しぶりにポストシーズンのマリナーズ見たい気もします。