ブラックジャックによろしく９巻 精神科編１

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途中まで研修医斉藤の偽善っぷりを攻める発言が多くて、個人的には非常によかった。でも、それらの発言を受けての斉藤の行動が、やっぱり偽善に見えてしまうのはなんでだろう。
考えたのだが、「医者が親身になって、一緒に患者の人生を考える」ということを自分が医者に期待していない、ということに尽きるのだろうなと思った。患者にとっての主治医は一人だけだけど、医者にとっての患者ってのは、それこそ同時にたくさんいるわけで、患者の人生を抱え込んじゃうくらい親身になって考えるなんて、到底無理だろう。
医者は患者とじゃなくて病気と向かい合っていればいい*1。しかし、患者が検査や治療に対して意見や質問があった時にはちゃんと聞いて、時には治療方針について患者の意見を聞き入れて欲しいと思う。この「聞き入れる」が出来ない医者が多いから問題なんだと思うんだよね。医者と患者って、こういうような距離感がベストだと思うんだけどなぁ。
・・・、と、ここまで書いたあとで他の人の意見を見て思ったのだが、これは精神科編なので自分が知っている医療と事情は異なるかもしれませんね。

*1:この本とは真っ向から対立する意見である