自分で自分をほめてあげたい

今回は自画自賛系のエントリなので、こういうのが不快に思う人は読み飛ばしてください。
普段は、こういうエントリは書かないのですが精神の安定を取るために書きます。所詮、blogなんてチラシの裏なので。
今日は、昨日から午前中休暇を取ることに決めていた。朝8時頃に起きたら凄い晴れていたので、愛車ロード君(仮)を連れて、城ヶ島に行くことに決める。三浦海岸沿いをオープンカーで走るには絶好の日和だ。こういうことが、昨日の今日で出来るのが今の職場のいい所なのだが・・・
剣崎の波打ち際で戯れる犬や、城ヶ島公園の日陰で気持ちよさそうにしている猫や、城ヶ島公園の展望台から望める一面の海を見ながら優雅に飛ぶとんび等を見ていたら、「お前らは悩みがなくていいな」なんてことを思った。剣崎では、人は少なかったものの、前述の犬を連れている夫婦や、小さい子供を連れている母親がいた。彼らはただ海を見に来ただけである。母なる海には人を引き付ける何かがあるのだろう。その後、城ヶ島で食べたマグロ丼は解凍が不十分で微妙にシャリシャリしていた orz 。
でも、この生活っていいな。サマータイム制導入で午後から出勤にならないかな。サマータイム制は出勤が早くなる制度ですが、そこは逆転の発想ということで。
さて、企業という組織では上下関係というものが厳然として存在する。それぞれの人の立場や与えられている権限も違う。しかし、立場は違えど同じ目標に向かって邁進していかなくてはいけない。それぞれが、それぞれの立場・価値観を持っていることは悪いことではないが、グループとして仕事をする以上、議論をする上でも相手を尊重するというのは最低限のルールであるように思う。
ソフトウェアの品質管理(id:shibacho:20050426:p1)や、リファクタリングの価値(id:shibacho:20050519:p2)なんてことを思うようになったのは、今の職場で作っているソフトウェアに問題を抱えていると思ったからである。先ほども言ったように企業は上下関係があり、自分が一番下っ端である以上、自分がやろうとしている仕事が企業に貢献できるということをきちんと説明できる必要があることは理解していたし、きちんと説明すれば理解してくれると思っていた。
しかし、昨日人と議論する過程において「君の考え方ややりたいことなんて全く関係ない。私が思うことを忠実に実行してくれればいい」なんてはっきり言われたら物凄く萎える。そのセリフを言われる前に、自分と上司の考え方の違いというものを、視点や価値観の違いで説明しようと、一生懸命譲歩して議論していたのが凄くバカらしくなった。以前に仕事がうまくいかない時にフォローされ慰められたのも、結局は自分の手となり足となって操るためのテクニックでしかないと思ったら、一瞬でもその人を信じようと思った自分に腹が立った。そして、今後この人のことで自分の考えと違うことは一切聞き流すことにした。同時に今後、成果を残しても絶対この人の手柄にだけはさせまいと思った。
今日は、午後から出社しこの人主催の打ち合わせがあったが、よく出席できて発言できたと思う。昨日の今日でよくここまで回復できたと思う。この2〜3年の間色々なことがあった。技術的にうまくいかない状況でプレッシャーを感じながらやった韓国でのロボットデモ、継続的に介護していた母の死、就職のための健康検査で発見された血液性のがん、抗がん剤治療の過程で髪の毛が全部抜けたこと、髪の毛が全部抜けた状態で修士論文もうまくいかないまま行ったフランスはリールでの2週間に及ぶデモ、会社に入ってから仕事がうまくいかず鬱になったこと、鬱な時に元気が出なくて条件付査読の締め切りをブッチしてしまった投稿論文。他人に迷惑をかけてしまったものも多く、自分自身もカルチャーショックを受けたものも多い。しかし、そんな状況でも周りの人達は自分を見捨てずにいてくれたし、それが自分自身の元気となり力となっていった。
様々なことが連続しておきたが、人間は成長する生き物である。これらの経験を全て不幸と思わず、力になると信じてこれからやっていくしかない。
今日の打ち合わせについても、昨日あれだけひどいことを言われたにも関わらず、自分の発言に対して、その人が全否定するだろうなと思っていたら、反応が予想通り全否定であったことに、おかしさを感じるほど余裕が出来ていた。その時、将来的にこの人を絶対見返してやれるという自信が出来た。隣の席なので、出社してから自分の席に着いたときに動悸がやや激しくなるなどの身体的な不安定さは抱えているが、それも今後慣れるだろう。
救いは周りの人も自分と同じような思いを抱えているということだ。今年1年くらいは、その人のおかげで今のグループがビジネス的に貢献できるようになるかもしれないが、全部が全部その人の思い通りにはさせず、いい所だけ持って行ってやろうと思っている。今のグループの他の人達と話していて、そのように思っているのは自分だけではないんだという希望がある。
昨日、気が動転している中で、今の直接指導者は自分の思いを受け止めてくれた。1ヵ月後くらいに、育成目的の社内プレゼンテーションがあるが、今の直接指導者が評価されるようにいいプレゼンをしよう。それが、明日への糧となり力となると信じて。