書評 - これからホームページをつくる研究者のために―ウェブから学術情報を発信する実践ガイド

ホームページを公開する上で、研究者としてどんなことを公開すればよいのか、また公開した上でどんなメリットが研究者にとってあるのか、といったことが書いてある。
この本の価値は数多くの研究者のホームページの事例が紹介されていることだと思った。
一方、この本が指南していることや、どういうメリットがあるのか、といった話は日記やブログをやり慣れている自分にとっては、やや当たり前な話かな、と思った。ホームページのどういう情報が他の人にとって役に立つか、といった話や、ずっとホームページをつけていると、自分自身へのメモになったり、自分自身の考え方の変遷が分かるようになる、といったことである。

しかし、インターネットで情報発信する上において、ここに書かれているような基本的な話ですら研究者コミュニティでは、ほとんど理解されていない、というのが筆者の問題意識なのであろう。

他には、文系の人のホームぺージの事例紹介が多いかな、と感じた。ホームページ紹介では、ホーム
ページを作っている人の研究分野なども併記されているが、様々、多岐にわたっており面白かった。