iPodは何を変えたのか?
いわゆるアップルマンセー本。iPodの開発秘話、iPodにまつわる話、PodCast、プレイリスト、シャッフル機能に冠する話、などなど、iPodを持っている人ならば楽しめる話がたくさん載っている。
- 作者: スティーブン・レヴィ,上浦倫人
- 出版社/メーカー: ソフトバンク クリエイティブ
- 発売日: 2007/03/29
- メディア: 単行本
- 購入: 5人 クリック: 239回
- この商品を含むブログ (64件) を見る
逆にいうとiPodを持っていない人はおそらく楽しめない。
iPodを見たビル・ゲイツの話、iPod販売の提携をしたヒューレットパッカードのフィオリーナの話、そしてもちろん、スティーブ・ジョブスの話が載っている。関係者への取材力はさすがといったところ。
この本で一番面白かった、と思ったのはiTunesストアに多数のレコード会社の協力を取り付けることができたのは、当初iPodがマック専用でシェアが低かったために、レコード会社側が自分達の販売チャネルを脅かさないだろう、と思われたことが要因のひとつだ、と書いてあることである。けがの功名と言ったところだろうか。
iPodは、物事を極限までシンプルにしたい、というジョブスの考えが至るところに現れた携帯プレイヤーである、ということがこの本からよくわかる。
訳本らしい、独特の言い回しが気になる点もありますが面白いと思います。