マインドマップはパソコンソフトに頼ってはいけない

前のエントリの本では、優れたマインドマップを書く人に送られる「マインド・マッパー」の代表者として、ディリップ・ムケルジア氏のインタビューが載っている。氏のインタビューの中に「パソコンソフトに頼りすぎたら脳は活動を停止する」と見出しのところがある。

引用すると


ディリップ
ソフトとは人間が依存してしまうようなものであってはいけない。たとえもしそのソフトがなくなっても、自分は無能になってしまったとは思わないようなものでなくてはいけない。
ソフトというのはどんな段階においても、人間の脳の機能を増進させるパートナーでなくてはいけないのです。
(中略)

リード*1
たしかにマインドマップというのは、たとえ同じテーマでつくってもつくる人によってまったく違うものができてきます。人間は1人ひとり違った個性があるものなのに、それを制限してしまうものならば、マインドマップに真の威力は感じられないでしょうね。
ディリップ
そうです。だから、ソフトウェアというのは学習する生き物でなくてはいけないと思います。こちらが使うことによってさらに頭がよくなるような生き物であるべきです。
でも、今のソフトは使えば使うだけどんどん頭を悪くしてしまいます。自分のソフトに慣れると飽きてくるでしょう。ちょうど子どもがおもちゃに飽きるみたいに。

ソフトウェアというのは進化することでいつまでもこちらに挑み続けるようなものでなくてはならないんです。その進化がわれわれの興味を引き続け、そのおもしろさに引っ張られて使い続けられるようなものにマインドマップのソフトがなっていくことを期待していますよ。

マインドマップのことよりも、こういうソフトウェアの考え方に衝撃を受けた。

*1:著者