The Black Magesを聞きながらゲームミュージックアレンジについて考える
- アーティスト: ゲーム・ミュージック
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2004/05/19
- メディア: CD
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iTMSで衝動買いしたThe Black Magesを聞いています。これは、ファイナルファンタジー(FF)でおなじみの植松氏がキーボードで参加しているバンドのFFサウンドのアレンジアルバムです。
このアルバムの9曲目にDancing Mad*1というFF6のラストバトル(ケフカ)戦のアレンジが入っています。これは、オリジナルサウンドトラックでは17分超という大作です。多くプログレの要素が入っており、ドラムのリズムとキーボードのかっこよさが融合した曲です。全部で4つの楽章からなっており、個人的には最後の楽章の出だしのフレーズが好きです。
このアルバムのアレンジは比較的原曲に忠実で、生の楽器で演奏していたりギター音が足されているというのが主な特徴だと理解しています。ゲームミュージックのアレンジとしては比較的よく見かけるタイプで楽しく聞いてたのですが、聞いている途中にどうも妙な違和感を感じました。
そこでよくよく考えてみたのですが、こういうタイプのアルバムで「鳴っておいてほしいフレーズが鳴っていない*2アレンジ」はよくないのでは、という仮説に行き当たりました。特に自分がおいしいと思っているフレーズがギターソロで上書きされている時にこの現象がよくおこります。
先ほどのDancing Madでは8:38〜11:00くらいまでがギターソロのフレーズで、最初はおなじみなのですが途中からギターのアドリブ的なアレンジになっています。どうも、こういうのが個人的に受け付けないみたい。
私の思い出のゲームミュージックアレンジはPC88版のイース2のオリジナルサントラに追加で収録されていたラストバトル(本ボスダーム)の曲なのですが、これにも同じようなアレンジが入っていたことを思い出しました。
- アーティスト: ゲーム・ミュージック,Falcom Sound Team jdk,古代祐三,難波弘之
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 1993/05/21
- メディア: CD
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ミュージックアーティストとして、ギターのアドリブ的アレンジはゲームミュージックでは表現できないものなので、入れたくなる気持ちもわからなくはないのですが、元々のフレーズを壊していれるのは出来ればやめていただきたいです。特にサビにあたる部分のフレーズでこれをやられることが多い。やるなら、原曲から遠く離れたアレンジにするか、全く新しいパートを入れるかにしてほしいものです。
ちなみに、私の大好きなアレンジはSFC版 真・女神転生のアレンジ版であるところのCHAOS DISCの8曲目「止揚」です。他に、こういうような複数の短いフレーズを繋げてプログレ的な長い楽章にまとめあげたアレンジがあれば是非聞きたいですね。
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1リスナーの勝手な意見でした。