携帯電話で見る人のことを対象にエントリは書いてはどうか

一つ上のエントリを書いて思ったことです。ここでは、従量パケット制の携帯ユーザーを想定しています。
このコラムで言いたいことは、携帯電話で見る人を主要なユーザーと想定してblogを書くのは、エントリを読まれたいと思っているbloggerにとって良いことじゃないの?ということです。実際のユーザー層がどうであるかは別にして。
ネット上の議論で意識のすれ違いがあったまま(個別論と一般論とか)議論が進むと、お互い、嫌だなぁと思いながら書き捨てるようなエントリが自然と多くなりサイトの炎上となるパターンがある。(ちょうど約一ヶ月前のこのblogがそうだったわけだが)
スラッシュドットとか見ても「リンク先を読まないユーザー」とか「エントリを書く人のリンク先の解釈が間違っていた」*1のが原因で、色々とやっかいなことが起こることが多い。
ちょっと前なら「過去ログ読め!」と言えたところだが、最近は2chやblogの影響でインターネットの文章が爆発的に増えていることもあって、過去ログを読んでいる時間もない。いわゆる「まとめサイト」がもてはやされるのも、文章が大量になりすぎているという背景があってのことだろう。
一方、携帯でエントリを読むことを考えると気になるのは「パケット代」である*2。受信した文章量=払うべきお金と言い換えてもいいかもしれない。また、携帯でサイトを見ることを考えればリンクがあっても、そのリンク先がよくわからないものの場合、リンクをクリックするには一段階超えなければいけない心のハードルがあるというのは異論がないことだろう。携帯電話の従量パケット制でエントリを読んでいる人に対して「リンク先をちゃんと読め!」とか言うのは勝手だけど、そういう行動を常に起こさせるのは難しいだろう。
誤解して欲しくないのは、ユーザーはリンク先を読まなくて良いと言っているわけではない。全員が同じ情報、同じ解釈の上で議論した方が理想だと思う。しかし、限られた情報でしか判断しない人がいる以上(自分もそういう所があるのだが)、なるべく大勢の人に読んでもらいたいと思ってblogを書いている人にとっては、「リンク先を読まないかもしれない人」に照準を合わせてエントリを書くべきだろう。
最後に「誰かに何かを伝えるために、まず最初にすべきこと」で書かれていた以下の文章を引用したい。文章の終わりのまとめで箇条書きで書かれていたものである。


リンクをせずに言及する行為、「ふむふむ、なるほど」の「ふむふむ」をリンクテキストにして勝手に話を進める行為。読者に対する説明責任を果たそうよ

*1:引用文なしの解釈は注意した方が良い

*2:ここでは定額サービスのことは考えない